ミノサイクリンは睡眠にどのような影響を及ぼすのか?

抗菌薬の一種であるミノサイクリン。
この薬は1日1回か2回服用する必要があります。
ただし飲むタイミングは食後・食前など特に決まっているわけではありません。
同じタイミングで飲むことができれば問題ないです。
けれども、就寝前だけはミノサイクリンの服用を避けた方が良いです。
なぜなら就寝前にミノサイクリンを服用すると、睡眠に悪影響を及ぼす恐れがあるからです。

ミノサイクリンをはじめ、錠剤の薬は胃で崩壊することによってその成分が吸収されます。
しかし薬を服用してすぐ体を横にすると、薬は胃に行く前、食道で止まってしまいます。
そして薬が食道で崩壊してしまうと、その部分に炎症が起こり、「薬剤性食道炎」につながります。

「薬剤性食道炎」とは、薬の成分によって食道の粘膜が傷ついている状態を指します。
「薬剤性食道炎」は初期の頃は胸やけやもたれた感じが見られます。
やがて症状が進行すると、食べものや飲み物を飲みこむ際に食道が刺激を受け、胸の部分に痛みが走ることがあります。
さらに炎症が起きている部分からの出血が多いと、吐血することもあります。

そして「薬剤性食道炎」によって食道が荒れていると、睡眠の質も低下してきます。
胸やけやもたれた感じがあると、睡眠も浅くなりやすいです。
この時「眠れない」「不安だ」という気持ちが強くなると、ますます眠れなくなってしまいます。
つまり薬によって食道に炎症が起きると、睡眠が浅くなり、睡眠障害につながりやすくなるのです。

なおミノサイクリンを服用する際、コップ1杯の水を必要とする理由もここにあります。
薬を服用する際、飲む水が少なすぎると、薬が食道に停滞しやすくなります。
薬が食道に停滞すると炎症が起きるため、薬を飲む際はたっぷり水を飲む必要があるのです。
さらに併用禁忌薬の中には、薬の効果を強めるものもあります。
薬の効果が強まるとそれだけ炎症もひどくなるため、注意が必要になります。

またミノサイクリンを服用する際、できるだけ避けたいのが牛乳です。
牛乳には食道を保護する働きがありますが、ミノサイクリンの効果を弱めてしまう効果もあります。
また牛乳を飲むと胃酸が中和され、多く胃酸が分泌されるようになります。
胃酸が多く分泌されると食道を傷つけてしまうので、できるだけ避けるようにしましょう。

ミノサイクリンは牛乳で飲んだらどうなる?

ミノサイクリンは牛乳で飲まないようにしましょう。
理由は牛乳の成分に含まれるカルシウムと薬の成分が結合して、体に吸収されにくいキレート構造を作ってしまって、なかなか吸収されなくなるからです。
吸収されなければ、当然睡眠に対する効果も発揮できなくなってしまいます。
また、上記のように多く胃酸が分泌されて胃を傷つけてしまうような事も考えられます。
つまり、効果がない上に胃まで傷つけてしまうことも考えられるので、ミノサイクリンと牛乳とは併用禁忌と覚えておきましょう。

基本的にまずほとんどの薬は水で飲むようにしましょう。
これは水によって吸収されるという事を考えて作られているからです、吸収にかかる時間なども全て計算されています。
ですから、牛乳で飲んだりお茶で飲んだりすると、そうした計算が全て狂う事になります。
これらの計算は全て薬がベストな効果を発揮することを考えて計算されているので、これが狂うとせっかくの薬が効果を発揮しないことになってしまうわけです。
薬は微妙なバランスでもその効果を上手く発揮できないものですから、そのバランスや計算を崩してしまうような事はすべきではありません。

たかだかお茶や牛乳の影響がそんなにあるのかと思う人もいるかもしれませんが、これはかなり影響があると考えておきましょう。
薬はある意味では体にとっては劇薬のようなもので、基本的には毒物です、ですから、その処方は医師の厳重な指導の下で行われているわけです。
当然とてもデリケートな使い方が要求されることになります。
毎日飲んでいるから関係ないというような事でもないわけです。
常に正しい飲み方で薬は使用することが求められると考えるべきです。